柿の歴史

柿の学名
 ディオスピロス・カキ(Diospyros kaki)
 
意味:「神から与えられた植物」(Dios=ゼウスの神、Pyros=食物)
   
(カキノキ科 カキ属)
柿の語源
 いろいろな説がある。
   「カガヤキ」の略     (果実が特に赤いことから)
   「アカツキ」から転化   (果実が特に赤いことから)
   「赤黄(カキ)」色     (丹色の顔料の原料にする土から)
柿の呼び方
 中国語では、「柿」と書いて「シー」と呼びます。
 トルコ語・ロシア語では、「フールマ」。
 英語では、北アメリカに原生する柿を「パーシモン(persimmon)」と呼び、
       東洋のカキは、「ジャパニーズ・パーシモン」で通っています。
 地中海沿岸諸国では、「カキ」と呼びます。

柿の歴史
 柿の原生地は、中国の長江流域、朝鮮半島の一部(日本を加える説もあります)
 日本には、奈良時代に仏教を介して中国から渡来したと考えられています。
 鎌倉時代頃から甘カキが栽培され始め、明治時代から農産物として普及しました。

柿と文学
 「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」 (正岡子規)
 「里古りて柿の木持たぬ家もなし」 (松尾芭蕉)
 「まめがきを あまたもとめて ひとつづつくひもてゆきし たきさかのみち」 (秋艸道人)
  (豆柿をたくさん買って、一つずつ食いながら登って行ったよ、滝坂の道を)
 「十二ヶ月花鳥図」(「柿に鳥図」
:写真) (酒井抱一)
 昔話「猿蟹合戦」にも登場


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